2010.12.22

拝啓、いつの間にか師走も暮れとなり、慌ただしい毎日
   皆様も益々北風が寒いことと存じ上げます。
   えっ!みんな違うの?ねぇ、ちがうの?・・・みんな・・・もうやだ〜(悲しい顔)


 て、私は独りよがりかも知れませんが、自分の仕事に誇りを持てる
自身が理想とする診療を実践する為に、平成9年に地元池尻大橋で開業をしました。
もうすぐ14年になります。いろんな事がありました。

 けた時もありました。いや今でも挫けたままなのでしょう。
身近な部下と私の古い友人らが何故かグルになっていて
ペテンにあい汚名を着せられた事もありました。
保証人になってトンズラされ、ハメられたこともありました。
全ては私の不徳の致す所で院長であるが故の私の責任だと思っています。


 の後も家族の介護や人の作った借金の返済に追われ、過労で体を壊しながらも
それでも患者様の事に関しては誇れる仕事をしていると自負して
何とか今日まで来ています。 

 ばらく野に下って自分の医院の事と家族の介護療育に専念しておりましたが、
こんなしょうも無くその人格に値しない弱虫で対人恐怖症の
私に又指導的立場になれと、ある大学の講師にとしてのお声がかかりました。
なぜでしょうか?もう後人を教える気力と勇気もないのに・・・。


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 いうことで正式な内辞は来年度ですが、医院の診療日体制を考慮しつつ
とある大学に通勤しております。今日は実習があるので学生の班を割り与えられ
ブツブツとドモリながらデモして指導します。
自分の班の学生達がウィスパー松村と私のことをあだ名してるのが聞こえました。
傷付きました。私はトーマス松村!しかもトイレでは靴下を脱ぐ男!

 の学年はまだ人数が多いのですが、最近ではどこの大学も定員割れしています。
受験戦争に勝ち残って入学してきた気迫が薄れてきているように昨今思います。
女学生が学年の半分もいます。私の時は皆野郎でした。ちょっとうらやましく思います。


 「生!」斜め後ろ45度の方向から声がしました。
「誰だ!気易く俺様を呼ぶ奴うわ〜」と心の中で言い返しながら振り向くと
そこには愛い愛いしい未来の女医さんがニコっと「チェックお願いします〜」
私は引き攣りながら咄嗟に笑顔を作り、何も言わずハンコを押してしまいました。
その後ろには男の学生が太い声で「自分もお願いします。」って・・・
そういうのズルいと思います・・・。君ら何かあんの?

 た後ろから「先生〜」と声がするので振り返ると誰も呼んでないようです。
あれ?おかしいなと又窓から流れる雲を眺めていたら又「先生〜先生〜」と・・
ゆっくり振り返るとどうやら実習用のマネキンが私を呼んでいるようです。
私は怖くなり咄嗟に廊下に出てトイレに駆け込もうとしました。
が、トイレは廊下の一番向こう!マジっすか。

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 く暗い廊下の一番奥のトイレに小走りで行く途中でも
後ろから「先生〜どうして、なんで〜こんな目に会うの〜」と聞こえます。
後ろを振り向くな!前を見てまっすぐにゴールのトイレに駆け込みますが、
ずっと後ろに居るようです。トイレの神様の庇護を受けながら
恐る恐る振り向くと実習用のマネキンが一所懸命訴えています。

 「う!お前さん口が裂けているぞ、なんでそんなになっちまったんだ。」
彼は私なら聞いてもらえると思ったのでしょうか?
それとも私だけにしか彼の声は聞こえないのでしょうか?
「君は間違いなく被害者だけど、こういうのはやったもん勝ちで、元には戻らない。
やった奴にはきっちりオトシマエはつけさせるから」と心のなかで約束してあげました。


なんてね

可哀想だと思います。もっと大切に扱いましょう。院長を。あっ失礼。
全ての物には魂が宿っていると思います。そう、私にも・・・。


不肖 松村 東栄
敬具

PS、歯学部においてのマネキンとは臨床実習(現在は卒業後の研修医になってから)前に模擬診療行為の実習で使用される患者様を想定した人型ロボット?決して猫型ロボットではありません。今ならミスれるけど、実際の患者様にはそんな事したらアカン!いい加減な気持ちで患者様を触るなよ!決して顔に薬剤もこぼさないように!ケミカルバーン起こしたらフォローがとても大変です。絶対気をつけましょう。

2010.12.04

拝啓、寒い冬到来で街のネオンが綺麗なこの時期
いかがお過ごしでしょうか?
私にはネオンの向こうに何かが見えます。
マッチ売りの少女のような気分なのは私だけでしょうか?
自分、なんか悔しいです!


 ていつになくちょっと真面目な話し・・
東京歯科保険医新聞の平成22年9月1日に掲載された
「随想、神田川界隈」というコラムをそっくりそのまま
引用し皆様に紹介させて頂きます。

   ― 院長業務とスタッフ、そして診療報酬 ― 
   (千代田区の指導的立場の著名な院長先生)

 内随一の技術者であるとともに、
常に新しい技術の習得のための研修を受け、
自ら営業の最前線にも立つ。
スタッフをはじめ、職員の採用について求人のてはずを組み、
面接採用業務等の人事。スタッフの接遇教育。

 用したスタッフの保険、年金をはじめとした福利厚生や、
有給休暇等の把握といった労務管理。
月ヶ発生する技工や材料の費用などの支払い、やりくり等の経理。
材料の管理や発注業務。機械類の管理や内装修繕の実行。
医院の財務状況を把握し、現在そして将来の資金繰りの管理をする財務、
さらに・・・。

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 し、仮にこれだけの業務を一人でこなす「社長」がいたとしたら。
そしてそれはどんな会社でしょう?想像すらできません。
でもこれが歯科医院院長の実際です。

 てもじゃないけれど、一人で十分にこなせる仕事内容ではありません。
一緒に医院を運営するスタッフの存在なくして経営は成り立ちません。
でも現在それだけの収入は確保できてはいないのが現状です。
今の保険点数の五倍は要求してもいいと思います。

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 後、診療報酬を要求するにあたっては、今一度、院長の業務を分析し、
一軒の歯科医院を運営するのに必要な人員構成を再構築し、明確に示し、
その上で必要な診療報酬を要求する必要があると思います。つまり
「歯科医院の運営には歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手、事務員が最低必要。
その人員を維持するにはこれだけの診療報酬が必要です」という要求。


 「入が少なくて大変ならば、先生一人でやればいいじゃないですか」。
ともすればそんな声も聞こえてきそうです。そもそも診療報酬が少なくなると、
人員を減らして自分の収入だけは確保し続けてきた
私たち歯科医師にも問題があります。本来一人ではできないのに、
人員を削って医院運営をしている実態をもっとアピールするべきでしょう。

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 ップの最も重要な仕事は長期的な視野で先を見据え、
クリエイティブな頭脳で経営戦略を立てること。ひいてはそれが、
職員や関連業者さん、そして患者さんの幸せにつながるわけですが、
毎日の業務に追われ、そこまで頭を回す余裕はありません。
 歯科医院の経営って大変?実際とても大変です。


 なんてね
とはとても言えない業界であるのは間違い無い!。
代診の先生方やスタッフの皆様、院長先生達にもっと優しくしてあげて!



 は更に大学での指導や講義、そして介護や家事をしなければならいので
自分の時間が無いほう辛い・・・全て私の不徳の致す所。
がお金は後からついて来ています。ありがたい事。
ですがもっと光を!!

不肖 松村 東栄
敬具